今週の一冊:そして、奇跡は起こった!

そして、奇跡は起こった!

書名 そして、奇跡は起こった!
副書名 シャクルトン隊、全員生還
著者名 ジェニファー・アームストロング/著
著者名 灰島 かり/訳
価格 ¥1600
出版者 評論社
出版年 2000.9
大きさ 22cm
ページ数 253p

子供の頃、「課題図書」ってあった。
その意味、この年になって初めて知った(笑)
”青少年読書感想文全国コンクール”の課題図書なんだ!
本との出会いは面白い。
あまり考えずに借りた本が南極探検の本だった。
この本はサー・アーネスト・シャクルトン率いる南極探検隊29名が
1914年から南極横断探検にでる話。
そして南極大陸にたどり着く前に遭難・・・。
たぶん夏に南極に入り、一冬を越すつもりだったのだろう。
船には十分な食料と燃料が積みこおまれており、
船が南極海の氷に閉ざされて身動きが取れなくても、
明るくクリスマス等のお祝いをする隊員。
なんだか探検を楽しんでいる様子が伺われる。

その後、船が氷山に押しつぶされ、氷山の上でのキャンプ生活
氷山は簡単には脱出できず、救命ボート(約1t)を引きずって
海に出ようとする。
しかし、南極の厳しい気候に阻まれ、悲惨なキャンプを続ける。
海に出ても、寒く荒れた南極海を苦難のエレファント島への航海。
最後に決死隊6名がサウスジョジア島への1300kmにおよぶ航海
サウスジョジア島での峰越えの登山は困難を極めた。
救助隊を呼びにいった。
シャクルトンは一人の脱落者をも出さすに無事イギリスに生還した。

南極は寒い(爆)

しかも、食べ物も乏しい。(アザラシやペンギンを食べたらしい)
燃料もない。(アザラシの獣脂を燃やした獣脂ストーブが唯一の暖房調理器具)
そんな中で仲間割れせず、全員協力し合い生き残れた最大のキーは、
シャクルトンのリーダーシップ!

シャクルトンは楽天家らしい。
でも、多くの隊員を抱える隊長として責任感に相当苦しんだ
眠れないことや悪夢を見ることが多々あった様だ。
ソレをお首にもみせず、飄々と振る舞う。
隊長が動揺すれば、隊員は震え上がる。
それを良く理解していたのだろう。
シャクルトンは生まれつき知っていたのか?
経験の中で体得したと思う。
役職が人を作るということ。
シャクルトンは「偉大なやせ我慢」をやってのけた。

そこを行くと身の回りにはリーダーシップを持たなければならない立場を
理解していない人の多いこと。
ま、mituも決して人のことを言えないけれども(笑)

シャクルトン隊はユーモアと娯楽を大事にした。
船の中で氷に閉ざされても、冬至祭りで仮装してお芝居をしたり、
何が起きてもジョークを忘れなかったようだ。
船を捨て、荷物を極力減らしボートをひいて移動する段になっても、
シャクルトンはハッセーにバンジョーを持って行くように言う。
「大切にしろ。いつか必要な時が来る。」
生きる最後の力が、娯楽や喜びの中にあることを知っていたのだと思う。

シャクルトンがリーダーだったからこの隊は生還出来た!
巻頭に書いてある。
「探検に科学的な調査・発見を求めるならスコット。
スピードと効率を求めるならアムンゼン。
しかし、災難に見舞われ、絶対絶命の危機におちいったときには、
ひざまずいて、シャクルトンが来てくれるように祈れ。」

アプスレイ・チェリー=ガラート(極地探検家・1922年)

この本は20世紀初頭なのに綺麗な写真が数多く載っている。
写真家ハーレーの撮った写真をシャクルトンは最後まで持って帰った
この写真が失敗した探検家を歴史的英雄にしてくれたとmituは思う。
当時の好奇心を十分に満たすモノだっただろう。

この本を呼んでいたら1/24に登山家続素美代さんが徒歩で南極点到達
日本人女性初の快挙というニュースが流れ。
夜のニュースショーに南極点から衛星電話でライブでインタビューされていた。

不思議な感じがした。
技術の進歩は確実に極地へのロマンを奪っている様に感じた。。
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2008-01-27(Sun)
 

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