今週の一冊:太平洋ひとりぼっち

太平洋ひとりぼっち

書名 太平洋ひとりぼっち
著者名 堀江謙一/著者
出版者 筑摩書房
出版年 1977

「堀江健一」略すとホリケンになってしまう。あまりに失礼(笑)
前回、間違えた堀江健一さんの出世作。
呼んだ感想は「コレコレ!」って感じ。
前回読んだ本のように順風満帆。順調な航海をしているはずがない。
前回の本では太陽電池を利用し発電し、衛星電話とE-Mailを利用し日本と連絡。
→ぜんぜん孤独でも―人ぼっちでもない。
航法だって、GPSがあるし、気象情報だって手に入る。
→カンに頼る必要がない。
でも、堀江さんが始めて渡った昭和42年は、
まだインターネットも携帯電話もGPSだってない時代。
ましてや無動力のヨット。電気もない(電池は持ってるけど)。
そんな時代に若い堀江さんの本音の言葉と、気持ちがかかれている。
やっぱり、若い人間の気持ちがつづられた本の方が気持ちが良い。
太平洋を独りきりで小さなヨットで渡るなんて世間的にも逆風な時代だった。
「チャンとした仕事について家庭を持て。」とダレもがいう時代で
「若者がフラフラしているなんて」といわれただろう。
そんな逆風の中、硬い信念をもって航海に漕ぎ着け、
嵐をくぐりぬけ、凪に耐え、孤独と戦いながらサンフランシスコに行った
著者は本当の道人であり冒険家だと思う。
危ないところに行くことだけが冒険ではないと思う。

堀江さんはサンフランシスコが目の前だと言うのに非常に慎重を期している。
安全第一で行こうと行っている。
植村直己さんも同じように実に慎重な人だったらしい。
mituならまず間違いなく突っ走っている状況下。この考え方は見習うべき。
「セーフティーファーストで行こう!」気に入りました。

また、太平洋航海中後半、余裕が出てきたころ、孤独と孤立について書いている。
だれかと一緒にいるから人間関係が生まれ、わずらわしいが、独りは淋しい。
航海中一人ぼっちで孤独ではあるが、出港前は回りの人間に総スカンを
くらい孤立していたといっている、孤立より孤独の方がましだと。
人間関係は難しいものであることを良く言い表わしている。

本の冒頭、まえがきで出てくるのだが、
「なぜ太平洋単独渡航しようとしたのか?」という質問。
堀江さんの答えが印象的だった。
「やってみたかったから。」
この答えに納得しない回りの大人たち。
なにか、冒険に意義が必要と考える。
当時の日本人は良く言えば「まじめ」
悪く言えば「遊びを知らない」のだと感じた。
まあ、今でもあまり変わらないかもしれないが・・・。
お奨め度☆☆☆☆
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2007-09-16(Sun)
 

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